スムスのノート

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スプラトゥーン2のギア作成に関する話

この記事はVer.5.2.2の頃に書かれています。

理想のギアパワーが付いたギアを作成することについての記述をした記事です。

1万字程度の記事となっています。

筆者の否定的な考えが濃く出ていると思います。

 

 

  • はじめに

スプラトゥーン2をやりこむプレイヤーにとって理想のギアパワーが付いたギアを用意することは避けられないことであると思う。しかし、理想のギアパワーが付いたギアを作成することはスプラトゥーン2を始めたばかりのライトユーザーには極めて長い道のりであり、長時間やりこんだヘビーユーザーにとっても厄介な点は多いと感じる。

今回は理想のギアパワーが付いたギア(通称 : 理想ギア)を作るまでに必要な工程について一通り記述した後に、筆者の感じていることを記述しようと思う。

 

 

目次

1. 理想のギアを作成するのに必要な手順

2. スプラトゥーン2のギア作成の良いと感じる点

3. スプラトゥーン2のギア作成の良くないと感じる点

4. ギアを作成するシステムは必要?

 

 

1. 理想のギアを作成するのに必要な手順

 

理想のギアを用意する作成するためには、以下の工程を踏む必要がある

 

1.1 欲しい基本ギアパワーが付いたギアを用意する

まずは、基本ギアパワー(メインギアパワー)に欲しいギアパワーが付いたギアを用意する。

ギアの入手方法は下記の10種類の方法がある。

エスカベース(アタマ屋・フク屋・クツ屋)で買う
・「イカリング2」内の「ゲソタウン」で注文して取り寄せる(後述)
・広場にいるほかのプレイヤーのギアを注文して取り寄せる(非売品のギアは注文不可)
・オンラインで一緒にプレイしたプレイヤーのギアを注文して取り寄せる(後述)
・サーモンランの報酬(計25種)
・「ヒーローモード」をクリア(計3種)
・「オクト・エキスパンション」のネリメモリーを集める(計10種)
・ソフトに対応したamiiboを使用する(計39種)
セブンイレブンのコラボキャンペーンで入手(計4種)
・マイニンテンドーのプラチナポイントと引き換える(計4種) ※セブンイレブンコラボキャンペーンの物と同一

引用元

wikiwiki.jp

 

ドリンクなしで追加ギアパワーを埋める場合やスーパーサザエを使用したスロットの抽選を行う場合は付きやすいギアパワーに合ったブランドを意識しておく必要がある。

ブランドについては下記のページで分かりやすく解説されているのでわからない人は是非参照して欲しい。

wikiwiki.jp

ドリンクを使用して追加ギアパワーを埋める場合は、基本ギアパワーさえ合っていれば自分の好きな見かけのギアで良い。

 

 

1.2 ギアスロットが3つ空いていない場合はスーパーサザエを使用してギアスロットを空ける

ギアのレア度が☆1か☆2の場合は、追加ギアパワーのスロットが最初は3つ空いていないので、スーパーサザエを使用して追加ギアパワーのギアスロットを空ける必要がある。

スーパーサザエはランクが31以上で1ランク上がる毎にジャッジ君に話しかけると1個貰うことができ、それ以外ではフェスに参加することで貰うことができる。

 

 

1.3 ドリンクチケットを入手する

スプラトゥーン2でのドリンクチケットの入手方法は、サーモンランとオクトエキスパンションのいずれかである。

 

1.3.1 サーモンランをプレイする

サーモンランにおいて、本日のレアがドリンクチケットの日に600pと1200pでそれぞれ貰える報酬でドリンクチケットが3枚ずつ入手できる。それ以外の日でも、1200pまでの報酬にドリンクチケットがあれば1枚か2枚は入手できる。

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1.3.2 オクトエキスパンションで入手する

オクトエキスパンションクリア後の深海メトロ中央駅(A00駅)で15000ポイントと引き換えにアイテムをゲットできる自販機(NAMACOポイントガチャ)で確率で入手できる。

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詳しくは後述するが、オクトエキスパンションの方は効率的ではなく、基本的にはサーモンランをプレイしてドリンクチケットを集めることになる。

 


1.4 追加ギアパワーを埋める

ギアスロットが空いていて追加ギアパワーが付いていないギアを着けた状態でレギュラーマッチ、ガチマッチ、リーグマッチをプレイすることで追加ギアパワーを埋めることができる。

この際、狙ったギアパワーが付きやすいブランドのギアを利用したり、ドリンクを利用することで狙ったギアパワーを付ける確率を上げることができる。

狙ったギアパワーが付かなかった場合は、スパイキーに20000ゲソコイン支払うことで追加ギアパワーを外して空の状態にしてギアのかけらを入手するスロットクリーニングができる。

追加ギアパワーが埋まっている場合は、スーパーサザエを使って即座にギアスロットの抽選を行うこともできる。こちらはブランドの効果は機能するが、ドリンクの効果は機能しないので注意する必要がある。

 


1.5 ギアのかけらを使用してギアスロットを埋める

大半の場合は4. の追加ギアパワーを埋めるステップでは理想的な追加ギアパワーが付かないので、ギアのかけらを使用して追加ギアパワーを上書きして埋めることで理想的なギアにする。

ギアのかけらは

A. スパイキーに20000ゲソコイン支払うスロットクリーニングをする

B. スーパーサザエを使用したスロットの抽選を行う

C. サーモンランの報酬で入手する

D. オクトエキスパンションのNAMACOポイントガチャで入手する

の4種類がある。

基本的にはAかCの方法を用いてギアのかけら集めを行う。

ギアのかけらは10個使用することで埋めることができる。ただし、ギアにすでに同じ追加ギアパワーが付いている場合は埋めるのに必要なギアパワーは20個、30個と増える。

 

 

ここまでがスプラトゥーン2のギア作成のシステムについての前提知識である。

今回はこのシステムについて筆者が感じている点について記述していこうと思う。

 

 

 

2. スプラトゥーン2のギア作成の良いと感じる点

 

2.1 現実的な難易度で理想ギアを作れる

これは最もスプラトゥーンからスプラトゥーン2になって改良された部分だと思う。

 スプラトゥーンの頃はドリンクもギアのかけらも存在しなかったため、理想ギアを作ろうとすると1%未満の確率を引かなければならないことが多かったので、100時間かかっても理想ギアが作れないこともザラであり、とても現実的とは言い難かったが、スプラトゥーン2では下準備さえ整っていれば3時間もあれば1つの理想ギアを作れるようになったため、現実的な難易度で作れるという点で大きく変化したと思う。

これによりギアパワーを入念に調整できるようになり、使用できる戦略の幅も増えたと思う。

 

 

2.2 見かけも含めて理想ギアにできる

スプラトゥーンの頃はギアパワーがギア毎に完全に固定であったため、見かけが固定化されてしまう(意図しなくてもプレイヤーのギアがクローンみたいになってしまう)問題があったのが、ゲソタウンのおかげでシリアルコードやamiiboで入手するギア以外は基本ギアパワーもほぼ自由に変更できるようになり、努力すれば好きな見かけの理想ギアが作れるようになった。

戦略的な変化はあまりないが、プレイヤーの好みを出せるようになったことは大きな改良点だと思う。

 

 

筆者の中ではスプラトゥーン2での良いと感じた点は上記の点ではあるが、この2点というのは非常に大きな改良点だと思う。

一方で不満がないというわけではなく、筆者の中では以下の良くないと感じる点がある。

 

 

3. スプラトゥーン2のギア作成の良くないと感じる点

 

3.1 覚えること、やることが多い

上記の「理想のギアを作成するのに必要な手順」の説明を見てもらえればわかると思うが、短く考えても5つのステップがある上に、それぞれの知識が必要になるので覚えることや、やることが多い。

最近のゲームバランスの調整では、特定のギアパワーを付けることが想定されているであろうブキもいくつか存在しているので、ギアの作成はライトユーザーでも求められることがあるが、この複雑さは壁になっている。

 

 

3.2 13歳未満はゲソタウンを利用できない

ゲソタウンは「イカリング2」の中の機能の1つなのだが、その「イカリング2」はスマートフォンアプリの『Nintendo Switch Online』の機能の1つである。

スマートフォンを持っていないユーザーが利用できないのは勿論のこと、『Nintendo Switch Online』は13歳以上のニンテンドーアカウントでのみ利用することができるので、13歳未満のユーザーは利用できないというユーザー格差が起きている。

support.nintendo.co.jp

 

 

3.3 ゲソタウンで並んだことのあるギアが確認できない

ゲソタウンは2時間毎に並べるギアが変更され、12時間後には消えてしまうが、過去に並んだギアのリストを確認する方法が公式側に存在しない。このため存在しないギアを募集してしまうという叶うことのない希望を出してしまうユーザーが出没している。

一応、有志で過去にゲソタウンに並んだギアのリストを作成しているサイト等は存在するがあくまで非公式であり、完全に信頼するわけにもいかないといった課題がある。勿論、抜けや誤りが存在する可能性もある。

さらに、ハックを行ってゲソタウンに並んだこともないギアを違法で作成して使用している悪質なユーザーが存在しているがこれはゲーム内で検閲されず、このユーザーと対戦した一般ユーザーによってそのハックギアを注文されて拡散されてしまい、現在では収集が付かない状態になっている。性能は他のギアと変わらないこともあってか、現状ユーザーがハックギアと知らずに使用しても永久BANをされるような心配はないが、ハックギアを嫌うユーザーからは批判を受ける事態が発生しており、使用者は批判を受けることによって初めて気付く自体になったりするというユーザーの亀裂を生む原因になっていたりする。

 

 

3.4 部位ごとのギアの種類数に差がある

好きなギアで理想ギアを作成することはできるが、同じ見かけのギアを複数個保持することができない。このため、長期的にギアを作成しながらプレイをしていくとギアの個数に問題が発生する。

部位毎にギアの数は異なり、アタマは161種、フクは255種、クツは164種とフクだけ突出して個数が多い。

 

参照

www.ikaclo.jp

 

部位専用ギアパワーの種類はアタマ4種、フク4種+追加ギアパワー倍化(フェスT、フェスTレプリカのみ)、クツ3種となっており、アタマとフクには実質的に種類数に差がない。部位専用ギアパワー用のギアは各部位で作るしかないため、アタマとクツは汎用性の高いギアパワーを作ってフクで微調整をする形にするか、過去のギアを崩して新しいギアを作り直すことになる。

これはスプラトゥーン2が3年以上という非常に長い期間アップデートを続けているアクティブ期間の長いゲームになったため発生している問題なのかもしれない。

 

 

3.5 スーパーサザエの入手頻度が少ない

レア度☆1や☆2のギアのギアスロットを解禁するにはスーパーサザエが必要だが、スーパーサザエの入手方法はランク31以上から1上がる毎に1個入手とフェスの報酬のみであり、入手頻度はかなり少ない。

どのくらい少ないかというと、ランクを1個上げるために必要なケイケンチはランク49以上は全て100000Pで、これはガチマッチでノックアウト勝ちの2500Pで40勝必要になる。実際には全試合ノックアウト勝利は現実的ではないので、1試合5分の全勝と考えて見積もっても40試合×5分=200分となり、3時間20分くらいかかる(実際には負けるので4、5時間以上かかる)。バトル後にもらえるケイケン値が2.5倍になるフードチケットの「ギャラクシーロブサンド」を使用しても最短でノックアウト勝利が16勝必要なので大体1時間20分くらいかかる(実際には負けるので2時間くらいかかる)。このようにずっとガチマッチをプレイしていてもスーパーサザエはせいぜい2時間に1個入手程度なのでライトユーザーはスーパーサザエが足りないことになりがちである。

フェスに関しては、フェスランクをえいえんまで上げた場合、フェスの結果に応じてスーパーサザエが勝利ならば24個、敗北ならば21個貰える。長くても3時間程度で21個以上と通常のスーパーサザエの入手頻度に比べれば破格の量なので、スーパーサザエが不足しているプレイヤーは今年度内に後3回行われるフェスに参加してフェスランクをえいえんまで上げることをお勧めする。

スーパーサザエを使用することでギアの付け替えを即座に行うことができる(かけらも貰える)が、スーパーサザエの入手頻度の少なさから一部のヘビーユーザーのみが利用しており、利用できないユーザーが大多数なのが実態である。

 

 

3.6 ドリンクチケットの入手頻度が少ない

 サーモンランにおいて、本日のレアがドリンクチケットの日に600pと1200pでそれぞれ貰える報酬でドリンクチケットが3枚ずつの合計6枚が入手可能である。1200pまでにかかる時間は大体45分~1時間程度である。

ドリンクチケットは全部で14種類存在し、被りも発生するので、狙ったドリンクが1個以上入手できる確率は、

1 - (13/14)^6 ≒ 0.36

となり、大体36%くらいである。

本日のレアがドリンクチケットになる確率は1/4なので、欲しいと思った日に狙ったドリンクチケットを入手できる確率は9%と高くはない。

1回のシフトにつき1200p以上サーモンランをプレイしても6枚以上ドリンクチケットを入手することはできないので、デイリーミッションのような感覚でサーモンランを継続してプレイしていかないとドリンクチケットが不足しがちである。

 

オクトエキスパンションの場合は常時利用することができる利点はあるがあまり効率的ではない。これについてはNAMACOポイントガチャについて検証結果を記述したあつし氏の記事の記事があるので貼らせていただく。

 

qiita.com

 

記事によるとNAMACOポイントガチャで1回あたりに狙ったドリンクチケットが入手できる期待値は0.002.315枚とサーモンランよりも低く、ガチャ1回が高額であることも考えると効率が悪い。

 

このような入手頻度であるため、長時間のプレイ時間が確保できないプレイヤーには、ドリンクチケットを入手するために毎日サーモンランに入り浸るだけで終わってしまい、そのまま長期間出てこなくなるプレイヤーも少なくない。

 

 

3.7 ドリンクの効果が弱い

先述のようにドリンクの入手には一苦労するが、そのドリンクの効果は以下のようなものになる。

・ドリンクの効果の対象のギアパワーを30%の確率で付ける

・ギアスロットが貰えるケイケンチが1.5倍になる(ランクのケイケンチは増えない)

 

ドリンクを飲んだ場合のギアパワーが付く確率は下記のようになっている。

 

好みのブランド
埋める追加ギアパワーの数 付きやすいギアパワー 付きづらいギアパワー 普通のギアパワー
ドリンクを未使用
1 28.571…% 2.857…% 5.714…%
2 8.163…% 0.0816…% 0.326…%
3 2.332…% 0.00233…% 0.0186…%
ドリンクを使用(付きやすいギアパワーの場合)
1 30.00% 2.80% 5.60%
2 9.00% 0.08% 0.31%
3 2.70% 0.00219…% 0.0175…%
ドリンクを使用 (付きづらいギアパワーの場合)
1 20.588…% 30.00% 4.117…%
2 4.238…% 9.00% 0.169…%
3 0.872…% 2.70% 0.00698…%
ドリンクを使用(普通のギアパワーの場合)
1 21.212…% 2.121…% 30.00%
2 4.499…% 0.0449…% 9.00%
3 0.954…% 0.000954…% 2.70%

 

付きやすいギアパワーがないブランドの場合
埋める追加ギアパワーの数 ドリンクを未使用 狙ったギアパワーのドリンクを使用 狙い以外のギアパワーのドリンクを使用
1 7.142…% 30.00% 5.384…%
2 0.510…% 9.00% 0.289…%
3 0.0364…% 2.70% 0.0156…%

 

参考にした情報元

splatoonwiki.org

 

このように30%というのは1回引くだけならばそれなりの確率だが、3回連続で引こうとすると2.7%とかなり低確率になってしまうことから基本的には上手くいかず、ドリンクの入手頻度の割に効果が薄いと筆者は感じる。

一部プレイヤーからは"ドリンクは水"とまで呼ばれてしまっている(流石にそこまでひどくはない)。

 

ブランドがドリンクを適用したギアパワーには全く影響しない点は、好きなギアで理想ギアを作る上では嬉しい仕様ではある。逆に、ブランドの付きやすいギアパワーと掛け合わせても何の意味もないので注意が必要である。ブランドで変化するのはドリンクの対象以外のギアパワーの付きやすさである。

 

 

3.8 ギアのかけら集めに時間がかかる

ギアのかけらを集める方法は、

A. スパイキーに20000ゲソコイン支払うスロットクリーニングをする

B. スーパーサザエを使用したスロットの抽選を行う

C. サーモンランの報酬で入手する

D. オクトエキスパンションのNAMACOポイントガチャで入手する

の4種類があると記述したが、この中で理想ギアを付けている状態で対戦しているだけでできるのはBのみであり、先述のようにスーパーサザエの入手頻度は少ないのでBだけを当てにしてギアのかけらを集めるのは不可能である。

DのオクトエキスパンションのNAMACOポイントガチャは、ガチャ1回当たりに狙ったギアのかけらが入手できる期待値は0.0177個と非常に低く、全くアテにならない。

よって、ギアのかけらを集める場合はAとCのいずれかを行うことになる。

 

3.8.1 Aのスロットクリーニングをする場合

スロットクリーニングの場合は、狙ったギアパワーのドリンクを飲んだ後に、アタマ、フク、クツにそれぞれレア度☆1のギアを付けてレギュラーマッチで対戦することを20試合繰り返すものである。

通常のレギュラーマッチは500P以上塗っている場合、勝利で1400のケイケンチ、敗北で800のケイケンチを貰え、ドリンクの効果でギアが貰うケイケンチは1.5倍になるので、ケイケンチ2000が必要なレア度☆1のギアの場合は1勝ならば1試合でスロットクリーニングができ、1敗した場合は2試合でスロットクリーニングができる。よって、1回のドリンクでスロットクリーニングが30~60回できる。所要時間はナワバリバトル20試合なので大体100分程度かかる。1つのドリンクで入手できるギアのかけらの期待値は、ドリンクの効果が30%で30~60回なので、9~18個程度である。

欠点は1回当たりのスロットクリーニングで20000ゲソコイン必要な行為を30回~60回行うので600000~1200000ゲソコインという非常に多くのゲソコインを要求されることである。このため、この方法を使用できるのはゲソコインを持て余したヘビーユーザーくらいである。

 

 3.8.2 Cのサーモンランをする場合

サーモンランでギアのかけらを集める方法はひたすらプレイして 600pや1200pの本日のレアや1400p以上の200p毎の報酬でのカプセルでかけらを集めるだけである。

期待値は高くないが、時間以外は何も消費することはなく、ゲソコインも一緒に入手できるのでライトユーザーでもヘビーユーザーでも使える方法である。

欠点は効率良くギアのかけらを集める場合は999まで上がる評価をできるだけ上げた方が良く、1回のシフトが終わる毎に評価が400にリセットされてしまうため、1度に3時間以上連続でプレイする方が効率が良くなること程度である。

 

 

 

4. ギアを作成するシステムは必要?

 

ここまでスプラトゥーン2のギア作成システムについて書いてきたが、そもそもPvPの対戦モードが主軸であって育成ゲームではないスプラトゥーン2というゲームにギアを作成するというシステムは必要なのだろうかという疑問が筆者の中ではある。

その上でスプラトゥーン2にギアを作成するシステムを導入している狙いとそれによって発生しているユーザー側の苦労を筆者が思いつく範囲で記述してみた。

 

4.1 狙い

 

・ユーザーに飽きさせないため

これが最も大きいと思う。

スプラトゥーン2PvPのゲームであり、自身が上達していくことによって面白さを感じるゲームであり、自身が上達をしなくなくなると飽きを感じて離れてしまう。

そこにギアの育成要素を入れることによって、自身の上達以外に変化を発生させて飽きにくいように設定しているのだと思う。


・早期に長時間プレイしたプレイヤーが過度に有利になりすぎない

これは実際に成功していると思う。

最初期のスプラトゥーン2はランクが50までしか上がらなかったこともあり、スーパーサザエが20個しか入手できず、プレイ時間が大量に確保できるプレイヤーでもギアを満足に作成することは難しかった。

その後、期間を空けてからランクを実質無限になったことで無限にスーパーサザエが入手できるようにしている。

 

・同じギアパワー構成ばかりにならないようにするため

これはスプラトゥーンの頃は、理想のギアすら満足に作れないようにしていたことから考えるに、即座に自由にギアを付け替えできるようにすると早期にある種の結論ギアのような同じギアパワー構成ばかりになることを恐れたのではないかと思う。

実際には、やりこんでギアの知識があるプレイヤーは自身のプレイヤースキルや目的に応じて細かくギアを調整するため同じギアパワー構成になることは稀である。同じギアパワー構成になっているのは特定のギアを要求する戦術を使用する一部のブキ程度であり、むしろ、ギアの知識がないプレイヤーが自分のプレイヤースキルや目的に上手く合致しない他の人のギアを真似たギアパワー構成になっていることが多い。

 


・悪質なプレイヤーへの対策

BANされたプレイヤーがすぐに復帰して元通りにしたのでは効果が薄いので、早期に復帰させないための目的があると思う。一方で、大半のプレイヤーは悪質ではないプレイヤーであるため、これだけが目的でギア作成システムを導入していることはないと思う。

 

 

 

4.2 ユーザー側の苦労

 

・ライトユーザーとヘビーユーザーの溝が深まっている

ギア作成のシステムは知識が必要な上に、ゲソコインとドリンクとギアのかけらを集めて作成する時間がかかるので、ライトユーザーとヘビーユーザーの溝が深くなってしまっている。

 

・現実的なレベルで作れるが時間がかからないわけではない

スプラトゥーン2のギア作成はスプラトゥーンに比べれば現実的に作れるが、毎回ギア作成で3~10時間くらいかかるのは非常に面倒臭い。プレイ時間が確保できないプレイヤーほどギア作成に時間が取られるのは重くのしかかり、ヘビーユーザーにとってはギア作成の回数がその分多くなるのでこの作業に苦しめられている。

 

・アップデートで調整されるとギアの作り直しを要求される

アップデートでメイン性能アップのダメージキャップまでに必要なギアパワーの量が変更されたりするとその都度ギアの作り直しが必要になる。今のように3ヶ月に1度のアップデートであればある程度はマシだが、一番アップデートが高頻度だった時期のように1ヶ月に1度の場合、作り直しの頻度が多すぎてプレイヤー側の負担が厳しい。

 

・ギアを作らないと能力の確認ができない

 先述のようにギアの作成には時間がかかるが、ギアの詳細な効果は作るまで確認することができない。わざわざギアを作って効果の確認をするプレイヤーはほんの一部であり、ギアの知識が更新されないプレイヤーは多い。

 

・特定のギアを付けることが前提のブキに手をつけにくい

ギアの作成に時間がかかる割には、インク効率アップ(サブ)とスペシャル性能アップと対物攻撃力アップを付けていることが前提のような性能をしているおちばシューターや、メイン性能アップを導入後にメインウェポンの性能が弱体化されたL3リールガンや14式竹筒銃・甲のようなメイン性能アップを付ける前提をしているブキが存在する。

このようなブキは特定のギアを付けているか付けていないかで性能が大きく変わってしまうため、手をつけにくいブキになってしまっている。

 

 

5. 感想

長々とスプラトゥーン2のギア作成システムについて記述してみたが、現在のギア作成システムに不満を感じる自分の気持ちが濃く出ている内容となってしまった。

個人的には次回作では自由にギアパワーの付け替えができるようになって欲しいと思うが、どうなるのかは開発側の方針次第である。

 

 

6. 参考にさせていただいた情報

ギア - Splatoon2 - スプラトゥーン2 攻略&検証 Wiki*

ブランド - Splatoon2 - スプラトゥーン2 攻略&検証 Wiki*

【スマートフォンアプリ】『Nintendo Switch Online』は何歳から使用できますか?

スプラトゥーン2のギア一覧|イカクロ

【Splatoon2】"曖昧かつ厳密"な画像認識で8836回のガチャ結果から排出率を計算する - Qiita 

Ability - Inkipedia, the Splatoon wiki

 

 

 

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最終更新日 2020年8月15日