ガチマッチのチーム分けについての考察
この記事はガチマッチのチーム分けについて記述した記事で 、Ver.4.7.0の頃に書かれており、Ver.5.2.2の頃に修正しています。
記事内には推測が多分に含まれており、間違っていることがあった場合は、訂正のコメントを書いていただけると幸いです。
みなさんもガチマッチのブキのチーム分けで理不尽だと感じたことは1度はあるのではないだろうか?
ガチマッチのチーム分けにはいくつかのルールがあることが推測できる。
この記事ではガチマッチのチーム分けの仕様について推測される仕様を書いていく。
目次
1. 推測されるチーム分けの仕様
2. チーム分けの不明な点
3. チーム分けに関して個人的に思うこと
4. 感想
1. 推測されるチーム分けの仕様
チーム分けの優先順位は
- 王冠の人数が偏らないように配分する
- 同じブキを違うチームに分ける
- 同じメインウェポンを違うチームに分ける
- 同じブキ種のブキを違うチームに分ける
- 内部データのマッチング射程に基づいて両チームの合計射程が近くなるように分ける
の順に分けられていると思われる。
1.1 王冠の人数が偏らないように配分する
ごく一部のプレイヤー以外には関係がない話ではあるが、王冠プレイヤーのチーム分けが最優先で行われている。
ウデマエXの各ルールのXPの上位500のプレイヤーには王冠が付与されており、王冠同士のプレイヤーはブキ関係なく強制的に別チームに分けられる。
例えば、王冠プレイヤーが部屋内に2人いた場合は、この2人がどんなブキを持っていようと絶対に別チームに分けられる。
このため、王冠が関わるマッチングは通常のマッチングより両チームのブキの射程差が起こりやすくなっている。
1.2 同じブキを違うチームに分ける
同じ部屋に同じブキが存在する場合に優先的に別チームに分ける。
例えば、スプラシューターが一部屋に2人いた場合、確実にαチームとβチームにそれぞれ1人になる。
αチームに2人ということになることはない。
ヒーローブキのレプリカやオクタシューターレプリカはモデルのブキと同じブキとして配分される。( 例:スプラシューターとヒーローシューターレプリカは同じブキ扱いされる)
上記の試合では、スプラシューターコラボ(オクタシューターレプリカ)、デュアルスイーパーカスタムを両チームに1人ずつ配分している。
1.3 同じメインウェポンを違うチームに分ける
例えば、同じシューター種であるスプラシューターとスプラシューターコラボとN-ZAP85が同じ部屋にいた場合、メインウェポンが同じスプラシューターとスプラシューターコラボが優先的に違うチームに配分される。
スプラシューターのメインウェポンが2人以上同じチームになるのは、スプラシューターのメインウェポンのブキが3人以上同じ部屋にいる場合である。
1.4 同じブキ種のブキを違うチームに分ける
同じブキ種のブキを分ける。例えボールドマーカーとジェットスイーパーくらい射程が異なっていても、同じ部屋にいるシューターの人数が2人ならば、同じシューターなので絶対に異なるチームに配分する。
ブキ種の基準はおそらくフェスの時と同じ、シューター(リールガンとボトルガイザーを含む)、ブラスター、ローラー、ブラシ、チャージャー、スロッシャー、スピナー、マニューバー、シェルターの9種類に分類していると思われる。
ただし、ローラーとブラシは完全には区別していないらしく、一部屋にローラー2人とブラシ1人がいる場合、ローラーを優先的に別のチームに配分するが、一部屋にローラーとブラシが1人ずついるとローラーとブラシは別のチームに振り分けられる。
1.2の仕様からプライムシューターベッチューが各チームに1人ずつ、1.4の仕様からクーゲルシュライバー・ヒューとスプラスピナーが分けられている。
仕様1.2、1.3、1.4を利用することで、自分が同じチームに引きたくないブキがいる場合、自分が同じブキ種のブキや同じメインウェポンのブキを使うことで同じチームになる確率を下げることができる。
例えば、味方にスプラローラーを引きたくない場合は、自身がヴァリアブルローラーを使えば部屋内にローラー種のブキが3人以上いなければスプラローラーが味方になることはなくなる。同メインのスプラローラーコラボを使えば、一部屋に自分以外に2人以上スプラローラーがメインウェポンのブキがいなければスプラローラーが味方に来ることはない、という風に味方のブキを多少操作することができる。
1.5 内部データのマッチング射程に基づいて両チームの合計射程が近くなるように分ける
各メインウェポンごとにマッチング射程が存在する。
これはLean氏が解析にて公開している
http://leanny.github.io/splat2/en_files.html
のデータの中にMatchmaking Rangeというパラメータが存在し、これがマッチング射程だと推測される。
各メインウェポンのパラメータは以下の通りである。
ブキ名 | マッチング射程 |
パブロ | 70 |
ボールドマーカー | 80 |
カーボンローラー | 95 |
スパッタリー | 95 |
ホクサイ | 105 |
わかばシューター | 110 |
プロモデラーMG | 110 |
ノヴァブラスター | 110 |
クラッシュブラスター | 110 |
ヒッセン | 110 |
シャープマーカー | 117 |
スプラローラー | 118 |
スパイガジェット | 118 |
スプラシューター | 125 |
N-ZAP85 | 125 |
スプラマニューバー | 125 |
パラシェルター | 125 |
.52ガロン | 133 |
ホットブラスター | 133 |
L3リールガン | 135 |
ヴァリアブルローラー | 140 |
クアッドホッパーブラック | 140 |
バケットスロッシャー | 145 |
スクリュースロッシャー | 147 |
オーバーフロッシャー | 150 |
スプラスピナー | 150 |
キャンピングシェルター | 150 |
ケルビン525 | 160 |
ラピッドブラスター | 167 |
プライムシューター | 170 |
ロングブラスター | 170 |
H3リールガン | 170 |
デュアルスイーパー | 170 |
.96ガロン | 180 |
ノーチラス47 | 180 |
ダイナモローラー | 185 |
スクイックリンα | 185 |
Rブラスターエリート | 192 |
ボトルガイザー | 200 |
エクスプロッシャー | 207 |
14式竹筒銃・甲 | 210 |
ソイチューバー | 210 |
バレルスピナー | 210 |
ジェットスイーパー | 225 |
ハイドラント | 245 |
クーゲルシュライバー | 245 |
スプラチャージャー | 260 |
スプラスコープ | 280 |
リッター4K | 310 |
4Kスコープ | 330 |
このパラメータから両チームの合計射程が近くなるようにブキの配分を行う。
大体のブキは実戦での射程に近い値に基づいているが、オーバーフロッシャーのように撃ち方で射程が変わるブキは短めであったり、ボトルガイザー、ヴァリアブルローラー、クーゲルシュライバーのように2種類の射程を持つブキは長い方の射程に合わせていたり、ラピッドブラスターは直撃射程寄りだがロングブラスターは爆風射程寄りになっていたりと体感とは異なるパラメータが設定されているブキも少なくないので注意が必要である。
この仕様上パブロやボールドマーカーは4Kスコープやスプラスコープと同じチームになりやすいといえる。
注意点として、上記の仕様1.2、仕様1.3、仕様1.4よりも優先順位が低いため、合計射程が全然近くならない場合がある。
さきほどの試合のチーム分けを見ると、αチーム合計が645、βチーム合計が837と大きく離れた数値になってしまっている。
もし、仕様1.5が優先されているならば、αチームのボールドマーカーとβチームのスプラスピナーやプライムシューターベッチューが逆に配分されるはずである。
2. チーム分けの不明な点
ここまで書いてきたが、ごく稀に上記とは異なる法則でチーム分けがされている場合が目撃されている。これは王冠マッチングと王冠以外の通常マッチングの両方で確認されている。
報告では、片方のチームにはスプラローラーが2人いるにも関わらずもう片方のチームには0人の場合、片方のチームにはバレルスピナーリミックスとノーチラス47がいるにも関わらずもう片方のチームにはスピナー種のブキが0人などが確認されている。
これに関しては筆者の把握できていないガチマッチのチーム分けの仕様が存在するのか、それともプログラムの穴が発生しているのかは不明だが、上記の例外が発生する可能性があることは頭の片隅に入れておいてもらいたい。
3. チーム分けに関して個人的に思うこと
上記の仕様の中で個人的に感じることを記述する。
3.1 メインウェポンだけでマッチング射程を配置している
例えば、スプラマニューバー、スプラマニューバーコラボ、スプラマニューバーベッチューは同じメインウェポンだが、筆者の印象では、スプラマニューバーコラボは最前線で荒らす行動を行うブキ、スプラマニューバーベッチューは前衛と中衛の間で活躍するブキ、スプラマニューバーは中衛からの前衛支援を行うブキというそれぞれ異なる位置で活躍するブキという印象である。
しかし、3種類とも同じ射程マッチングであり、スプラマニューバーのパラメータから前衛よりのチームのポジションになりやすい。
このため、中衛よりのスプラマニューバーは前衛の仕事は得意ではないが、前衛がいないチームになることが多く、仕方なく前衛を担当することになりやすい。
このように本来の得意とする動きとマッチング射程が噛み合わないブキは、本来の得意な動き以外も行う必要がある場合が多く、ガチマッチでは活躍に苦労することが多い。
これに関してはサブウェポンやスペシャルウェポンにも射程のパラメータを付与すれば緩和できるかもしれないが、新たな問題が発生することも十分に考えられるので簡単ではないと思われる。
3.2 部屋に集まったブキが偏っていると、均等に配分してもバランスが悪いことがある
この試合は確かに上記の仕様1.2、1.3、1.4、1.5を全て満たしており、スプラスコープとノーチラス79が仕様以外で配分されているだけである。
しかし、このように一部屋にスピナーが7人もいるようなバランスの悪い部屋の場合、いくらチーム分けを最適化しようと両チームのバランスが良くなることはない。
この問題は部屋に集めるブキをマッチング時点で選別する仕様が追加されない限り改善されることはないと思われる。
3.3 同ブキ種に有利なブキは得をしやすく、同ブキ種に不利なブキは損をしやすい
上記の仕様から同ブキ種同士のブキは相手になりやすく、同ブキ種に有利なブキは得をしやすく、同ブキ種に不利なブキは損をしやすいことが挙げられる。
例えば、Ver.5.2.2におけるウデマエXでトップクラスの使用率を誇るデュアルスイーパーカスタムは同ブキ種のスパッタリー、スプラマニューバー、ケルビン525、クアッドホッパーブラックのいずれにも有利を取っており、このマッチングシステムで得をしているブキであるといえる。逆に、デュアルスイーパー以外のマニューバー種は高確率で自身が苦手なデュアルスイーパーカスタムが相手に行くことから、マッチングシステムで損をしているブキであるといえる。
3.4 同ブキ種が組むことによる戦略が試せない
優先的に同ブキ種を違うチームに分けることから同ブキ種で組むことでできる戦略がほとんど試せなくなっている。同じブキ種で組むことは必ずしもマイナスになるとは限らず、過去に見られた例では、パラシェルター×2やスプラスピナー+クーゲルシュライバー・ヒューのように同じブキ種でシナジーを形成して組まれた例もある。今のチーム分けはこれらのような戦略を経験する機会がほとんど失われてしまっている。
4. 感想
以上のようにガチマッチのマッチングは細かな仕様によってできている。
仕様を知ることで少しでも読者の不満が減ればこの記事を書いた意味があるのかもしれない。
間違いや誤字があれば教えてくださると幸いです。
記事を書いた人のTwitter
最終更新日2020年7月13日
チーム分けの部分の文章を書き替えました
私が把握できていない仕様があることの記述を追加しました
チーム分けについて思うことの記述に追記しました