Splatoon2のよく聞く嘘情報を書いてみた
この記事はVer.4.6.0の頃に書かれており、Ver.4.9.0の頃に1度目の修正、Ver.5.3.0の頃に2度目の修正をしています。
Splatoon2でよく見る気がする、嘘情報や誤解について書いた記事です。
- はじめに
私は勘違いや悪意により誤情報や嘘が拡散されることが嫌いである。
しかし、スプラトゥーン2のユーザーの間では未だに拡散され続けている嘘がある。
今回の記事ではよく聞く嘘の一例をまとめた。
1.前作よりもラピッドブラスターの射程が伸びた
嘘である。
ラピッドブラスターの直撃射程は前作も今作も試し撃ちのライン3.0本である。
射程が伸びたと勘違いしているのは、前作と比べてスプラシューターをはじめとする多くのシューターの射程が短くなり、相対的に長くなったためである。
2.ラストスパートには復活時間短縮の効果がある(しかも相手をキルしていても発動する)
嘘である。
前作には復活時間短縮の効果があったが、今作のラストスパートに復活時間短縮の効果はない。
スプラトゥーン2のラストスパートにある効果は、全ルール共通の効果として、試合時間が残り30秒、延長戦、相手の残りカウントが30以下のいずれかを満たしている場合に、インク効率アップ(メイン)、インク効率アップ(サブ)、インク回復力アップのサブ8個分の効果を得る。
Ver.4.7.0にてガチマッチのみカウント50を下回った場合、カウント30に近づくにつれて、1カウント刻みでインク効率アップ(メイン)、インク効率アップ(サブ)、インク回復力アップの効果を得るようになった。
3.パラシェルターは射撃中のヒト移動速度アップの効果が強化されて強くなった
嘘である。
そんなアプデは存在しない。
Ver.1.4.0でパラシェルターは大幅に強化されたが、このアプデでパラシェルターのヒト移動速度関連で強化されたのはカサを展開中の移動速度が38%上昇しただけであり、射撃中のヒト移動速度やヒト移動速度アップのギアの効果は一切変更されていない。
パラシェルターにヒト移動速度アップのギアをつけた場合の射撃中のヒト移動速度は最初からこの速さである。
4. Ver.4.6.0のアプデでプライムシューターは全てのギアをメイン性能アップにしないとダメージが49.9にならなくなった
嘘である。
プライムシューターのメイン性能アップは基本ギアパワー3.9個分必要になったのであり、5.7個分必要になったわけではない。
公式のギアパワー表記はメインのギアパワーを1.0、サブのギアパワーを0.3で扱っていると説明されている。
つまり、メイン性能アップのギアを3.9個つけるとは、メインのギアパワー3つ(=1.0×3)とサブのギアパワー3つ(=0.3×3)をつけることを意味している。
よくネットで使われている表記法と公式の表記法が違うことを注意して理解すべきである。
Ver.5.3.0の現在ではプライムシューターがダメージ49.9を出すにはメイン性能アップが4.2個分必要になった。
5. インクアーマー中の相手に200以上のダメージを与えると一撃で倒すことができる
嘘である。
更新データVer.1.3.0の内容よりインクアーマーを貫通して与えることができるダメージの上限は80である。
ゆえに、バブルランチャーの近爆風の250ダメージやメイン性能アップでフルチャージが200ダメージ以上になったソイチューバーのフルチャージで一撃で倒すことはできない。
なお、インクアーマーの状態でもスリップダメージは入るため80ダメージでも倒せる場合はある。
6. パブロにヒト移動速度アップのギアを付けると塗り進み(フデダッシュ)が速くなる
嘘である。
パブロにヒト移動速度アップのギアを付けても塗り進み速度は一切変わらない。
パブロの塗り進み速度を速くするギアはメイン性能アップである。
パブロにヒト移動速度アップのギアを付けることで得られる効果は振り攻撃時の移動速度が25%アップすることと攻撃していないときの移動速度が約50%アップする効果だけである。
ちなみに、パブロにヒト移動速度アップのギアを最大までつけても振り攻撃時の移動速度はシューターで最も遅い.96ガロンの射撃移動速度にすら劣り、攻撃していないときの移動速度が50%アップしても塗り進み(フデダッシュ)の移動の方が速いためパブロにヒト移動速度アップのギアをつける利点は極めて少ない。
7. ステルスジャンプのギアを付けるとスーパージャンプ時間が伸びる
嘘である。
Splatoonのステルスジャンプにはスーパージャンプ時間が伸びる効果があったが、Splatoon2のステルスジャンプにはスーパージャンプ時間が伸びる効果はない。
Splatoon2のステルスジャンプの効果はスーパージャンプのマーカーが半径2.0本程度(わかばシューターの照準射程程度)まで近づくまで見えないのみである。
8. スーパージャンプからのスーパーチャクチにスペシャル性能アップは効果が無い
これは本当である。
スーパージャンプからのスーパーチャクチにはスペシャル性能アップの効果が一切ない。
スーパーチャクチのスペシャル性能アップの効果は、180.0ダメージのダメージ範囲と70.0のダメージのダメージ範囲増加のみである。
これらの範囲は高い場所からチャクチした場合に広くなるが、その範囲もスペシャル性能アップによって大きくなる。
55.0ダメージの範囲が大きくなるという情報が流れていることもあるが、嘘である。
55.0ダメージの範囲は一切変わらない。
塗り範囲が大きくなるという情報が流れていることもあるが、嘘である。
塗り範囲は一切変わらない。
9. プライムシューターやクーゲルシュライバーの弾が命中しやすいのは弾が大きいからである。
嘘である。
Ver.5.3.0において、プレイヤー(イカ、タコ)に命中する弾が大きいのはスパッタリー、ケルビン525の射撃とスプラマニューバー、デュアルスイーパー、クアッドホッパーのスライド射撃(照準が1つになった状態の射撃)のみであり、これらは25%程大きい。また、これらの弾が大きいのはプレイヤーに対してのみであり、床や壁への当たりやすさはシューター、スピナーと同じである。
他のシューター、マニューバー、スピナーのプレイヤーへの弾の大きさは全て同じである。
プライムシューターやクーゲルシュライバーの弾がプレイヤーに命中しやすいのは、初弾速の速さ、末端弾速の速さ、射撃ブレの少なさ、射程の長さ、連射速度など複数の要素が絡み合ってできたものであり、弾が大きいという安直な理由で命中しやすいわけではない。
このようにスプラトゥーン2では嘘がたくさん拡散されている。
3、4、5に関してはアップデート情報をよく見ればわかることにもかかわらず嘘情報が拡散されている。
皆さんも嘘情報には惑わされないように、また、拡散する側にならないでもらいたい。
この記事が嘘情報拡散にならないためにも、誤字や間違いがあれば教えてください。
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最終更新日 2020年9月11日
追記
以前この記事において
前作よりもロングブラスターのジャンプ撃ちのブレが増えて直撃しにくくなった
嘘である。
前作のロングブラスターのジャンプ撃ちのブレは10°、スプラトゥーン2のロングブラスターのジャンプ撃ちのブレは8°である。
ジャンプ撃ちのブレは増えたどころかむしろ減っている。
と書いていましたがこれは間違いであるとの指摘を受け、指摘の方が正しいと判断し、解説する記事を書きました。
ご指摘感謝します。