Splatoon2のゲーム内の説明が不親切だと思う点
Splatoon2のゲーム内の説明が個人的に不親切だと思う点についてまとめた記事です。
Splatoon2はゲームバランスが良くないなどの意見が書かれていることをよく見かけるが、個人的には任天堂のゲームはライトユーザー向けに作っている印象があるので、やりこんだユーザーのゲームバランスが良くないのはある程度仕方ないと割り切って考えるべきなのだと思っている。(Splatoon2はオンラインゲームであり、フレンド同士でない限り内輪ルールも通用しないので、ゲームバランスが悪いことは良くないことだとは思っている)
しかし、Splatoon2をプレイしていると、ゲームバランス以外の面でも説明不足など悪い点があり、ユーザーに不親切だと感じるところが多々あったため、今回はそれについて書こうと思う。
- ゲーム内にメインウェポンの重さに関する記述が一切ない
2019年3月3日時点では、Splatoon2には60種類のメインウェポンが存在し、それぞれのメインウェポンは以下のようにボールドマーカー、軽量級、中量級、重量級の4種類の重さに分類されている。
該当するブキの一覧 | |
ボールドマーカー |
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軽量級 | |
中量級 |
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重量級 |
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中量級をベースとして各階級の差分は以下のようになっている。
ボールドマーカー | ・イカダッシュ速度や射撃していないときの歩行速度の最高速度が中量級より8.3%速い ・常に最高速度でイカダッシュできる |
軽量級 | ・イカダッシュ速度や射撃していないときの歩行速度の最高速度が中量級より8.3%速い ・イカダッシュが最高速度になるまでが速い |
重量級 |
・イカダッシュ速度や射撃していないときの歩行速度の最高速度が中量級より8.3%遅い ・ガチホコを持っている場合に限り、中量級と同じ重さになる。 |
重さに関連するギアパワーとして、イカダッシュ速度アップ、ヒト移動速度アップがある。
ボールドマーカー、軽量級のブキはイカダッシュ速度アップや射撃していないときのヒト移動速度アップの効果がやや低く、重量級のブキはイカダッシュ速度アップや射撃していないときのヒト移動速度アップの効果がやや高い。ただし、同じギアパワー数で最高速度が軽量級 < 中量級になったり、中量級 < 重量級になったりすることはない。*1
イカダッシュ速度アップのギアパワーの効果はイカダッシュの最高速度は速くするが、加速度は上がらない。例えば、中量級にイカダッシュ速度アップのギアをサブ2個付けると、イカダッシュ速度アップがサブ0個の軽量級よりも最高速度が少し速いが、実戦だと加速度の差で軽量級の方が素早く動ける。そのため、イカダッシュ速度アップをメイン3サブ9にした場合はどの階級も最高速度は同じになるが、加速度の差でボールドマーカーのイカダッシュ速度が一番速い。
重さの存在は更新データVer1.4.0のN-ZAP85の調整などから知ることはできる。
しかし、ゲーム内には一切の説明がなく、ゲームをプレイしているだけではなんとなくの感覚でしか把握できないようになっている。
- サブウェポンの説明が不十分
サブウェポンの説明が不十分な例としてジャンプビーコンが挙げられる
ジャンプビーコンには以下の効果がある
- マップでジャンプビーコンを選択することでその場所にスーパージャンプができる
- ジャンプビーコンは一人につき同時に3つまで設置でき、4つ目以降を置いた場合、古いものから破壊される
- マップにジャンプビーコンの半径試し撃ちライン3.0本の球状の範囲内の敵を味方全員のマップに表示する(Ver.2.3.0で追加)
- ジャンプビーコンがサブウェポンでないブキがジャンプビーコンを使用した場合、1つのジャンプビーコンにつき最大2回まで使用可能(Ver.4.2.0で追加)
ここでゲーム内のジャンプビーコンの説明を確認してもらいたい。
なぜか3番目の効果の記述がない。それよりも後に追加された4番目の効果の記述はあるためなぜ書いていないのか謎である。
3番目の効果では、以下のようにマップにジャンプビーコンの近くの敵が表示されるため、相手が周囲にいるのかいないのかを確認してからスーパージャンプができる、潜伏中の相手の位置を確認できるなど有用な使用用途があるのだが、ゲーム内の説明に記述されていないため知らないのか、効果を活かせていない人が少なくない。
- 一部のギアパワーの説明が大雑把すぎる
ギアパワーの説明が不十分な例としてスペシャル性能アップが挙げられる。
ゲーム内のスペシャル性能アップの説明を確認してもらいたい。
これでは何も説明がないこととほとんど変わらない。ギアパワー名を見ればこのくらいのことはわかるだろう。どう考えても説明不足である。
メイン性能アップの効果は以下のようにメインウェポンごとに簡単な効果の説明がされている。
なぜ同じような性能アップの効果でも説明方式を統一しないのだろうか。
極めつけにNintendo Switchのゲームニュースに2019年2月28日にイカ研究所通信に投稿した記事には以下のようなスペシャル性能アップの効果の表が記載されている。
スペシャルウェポン | 効果 |
マルチミサイル | 相手をロックオンできる範囲が広く ミサイルの塗り性能がアップ |
インクアーマー | 効果時間が延長 発動してからインクアーマーがつくまでの時間が短く |
スプラッシュボムピッチャー | 効果時間が延長 |
キューバンボムピッチャー | |
クイックボムピッチャー | |
カーリングボムピッチャー | |
ロボボムピッチャー | |
ハイパープレッサー | 効果時間が延長 |
ジェットパック | 効果時間が延長 爆風効果範囲がアップ 塗り性能がアップ |
スーパーチャクチ | 爆風効果範囲がアップ |
アメフラシ | 効果時間が延長 アメフラシを投げる距離がアップ |
イカスフィア | イカスフィアの耐久がアップ 最小ダメージを与える爆風効果範囲がアップ |
バブルランチャー | シャボンの大きさがアップ 爆風効果範囲がアップ 塗り性能がアップ |
ナイスダマ | 自動でナイスの貯まる速度がアップ |
ウルトラハンコ | 効果時間が延長 |
簡潔にまとめられているが、なぜこれをゲーム内の説明に書かないのだろうか?ゲーム内のスペシャル性能アップの説明にもこれくらいの説明が欲しいものである。
- 対戦ルールの説明が不十分
対戦ルールの説明が不十分な例としてガチヤグラのゲーム内のルール説明を確認してみる。
ある程度簡潔にまとめられているが、個人的にはこの説明には致命的な問題点が二つあると感じている
- カンモンの重要な仕様の説明がない
ガチヤグラのカンモンには複数人でヤグラに乗っていると一人で乗っている場合よりも早くカウントが進むというカウントを進める上で重要な仕様が存在するのだが、どこにもその記述がない。そのためかこの仕様を一切知らないままガチヤグラをプレイしている人もいる。
- 延長戦の説明が少ない
延長戦が行われる条件は、
のどちらかを満たしている場合である
延長戦が終了する条件は、
- 勝っているチームがヤグラに乗る(負けているチームもヤグラに乗っている場合は負けているチームがヤグラから乗っていない状態になるまでは続く)
- 負けているチームがヤグラに乗っていない状態で約5秒経過する(ヤグラが戻る)
- 負けているチームがカウントリードする
のいずれかを満たした場合である。
例外としてどちらのチームもカウントが0の場合は最大3分間延長戦が続き、
- どちらかのチームがヤグラに乗った場合、延長戦が終了し、乗ったチームの勝ち
- 3分間延長戦が経過しても誰もヤグラに乗らない場合、アルファチームが勝利する
となっている。
ここまで延長戦について詳しく書く必要はない気もしなくもないが、「よりカウントを減らしたチームの勝ち」とだけ書くだけで、ここまでルールを把握している人はほとんどいないと思うのでもう少し細かく書いて欲しいと感じる。
他にもいろいろと不親切だと思う点はあるが、複雑な仕様のものが多く、一度に全てに書くのは困難なのでこれ以外のことは別の記事で個別に記述している。
以上のようにSplatoon2には、私にとって不親切だと感じた点が複数存在する。
Splatoon2を始めたばかりのライトユーザーのためにも、そして、既存ユーザーが勘違いしたままであったり、誤った知識を持たないためにも、公式には正確な説明をゲーム内の説明文には書いてほしいと私は思う。そして、ユーザーにはこの公式の説明不足な点を曖昧にして放置するのではなく、疑問に感じて調べることを行うようになって欲しいと思う。
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最終更新日2022年6月15日
重さの部分の記述を変更しました
*1:Ver.4.3.0、Ver.4.3.1では最高速度が中量級 < 重量級になってしまう場合があった